福島原発事故から4年:メルトアウトの状態は続いている


2015年3月19日

時事通信によると、東京電力は19日記者会見を開き、宇宙線を使って福島第1原発1号機の原子炉内部を調査した結果、圧力容器中心部に核燃料はないと推定されると発表した。燃料は溶け落ちたとみられており、調査前から予想された結果だったが、東電は「解析と同じ結果が得られたことに意義がある。(燃料の位置を)絞り込んで検討できる」と説明している。
 東電によると、調査は宇宙線が大気に衝突した際に生じる「ミュー粒子」を利用。核燃料など密度が高い物質に当たると測定画像に黒く映るはずだが、圧力容器の中心部分は白かった。溶け落ちた燃料の位置は把握できていないと述べた。

 

【メルトダウン・メルトスルー・メルトアウトの意味】

 

【メルトダウン】

核燃料が圧力容器下部に溶け落ちた状態

 【メルトスルー】

核燃料が圧力容器下部を貫通しその格納容器に溶け落ちる状態

 【メルトアウト】

核燃料がさらに格納容器を貫通、原子炉建屋の底をも貫通し地中深くのめり込み、地中内において周囲に超高濃度の放射性物質をまき散らしている状態

 

なお、原子炉が電源喪失に陥ると1時間後には「メルトダウン」、そして約7時間後には「メルトアウト」の状態になると言われている。

 

事故発生以来4年が経ち、今も地中奥深く潜りつゝある核燃料の塊。

東電は「溶け落ちた位置は把握できていない」「絞り込んで検討する」

と言っているが、少なくとも、その位置は原子炉建屋の直下の地中付近と推測される。ご存知のように福島原発施設は海岸べたにある。

「メルトアウト」の状態が海岸近くで起きている。

福島の海は本当に大丈夫なのだろうか?

「絞り込んで検討する」と言っているが、地下水流にこの超高濃度の核燃料の塊が近付いているとしたらどう対応できるのだろう?

もはや手遅れの状態ではないのか?

その地下水流は日本近海でなく、太平洋の何処かの海底奥深くで静かに吹きだされるているのかもしれない。

緩慢に、しかし確実に恐ろしい環境破壊が起きる。

 

このニュースが発表されたのは3月19日20時頃であった。

翌朝の新聞、テレビ等でこのニュースに触れたものはなかった。

風化していく意識

誰が未来の世代に責任を負うのだろうか?

 

2015年3月6日

千葉県は3月6日、柏市「県立柏の葉公園」で国の基準値(0.23マイクロシーベルト/時)を上回る空間放射線量が検出されたと発表した。

県は安全確保のため、基準値を超えた園内6カ所周辺を立ち入り禁止区とし、国のガイドラインに基づき除染作業を行うという。

http://www.chibanippo.co.jp/news/national/244484%26%23160%3B

 

2015年4月16日

 

台湾が日本産食品輸入規制強化


台湾の食品薬物管理署は16日福島第一原子力発電所の事故の関連し、日本からの食品輸入規制の強化を公告しました。食品すべてに都道府県別の産地を記した公的証明書の添付を義務付けるほか、一部の地域と品目には放射線検査結果の証明書の添付も義務付けるものです。

日本から台湾への農林水産物・食品の輸出は2014年度は837億円。

台湾は香港・米国に次ぐ第3位の輸出先です。

台湾はこれまで福島・茨城・栃木・群馬・千葉の五県で生産・製造された食品の輸入を全面禁止していますが、今回新たに放射線検査の証明書を求めたのは①宮城・岩手・東京・愛媛の水産物東京・静岡・愛知・大阪の茶類宮城・埼玉・東京で生産した乳製品や乳幼児向け食品、砂糖菓子など福島から離れた地域も含まれています。

この広範囲の地域を含む事について食品薬物管理署は「過去の検査実績を踏まえた結果」としていますが、これは今年3月全面禁止対象の五県の食品が産地標示を偽装して台湾に入っていたことが判明、社会問題となり規制強化に踏み切ったものです。日本側は 「日本の求めてきた規制緩和に逆行する、科学的根拠があるとは思えない」として新規制に反対しています。(4月17日朝日新聞・その他)